限られた面積のLDKも、リノベーションやインテリアの工夫によって、機能性を持たせたり、心地良さを追求したりすることができます。今回は、コンパクトながらも、工夫を取り入れて空間を有効活用したLDKの事例を集めてみました。
思い切って真っ黒な大人LDK
壁と床が真っ黒で、見るからに大人な印象のこちらの物件。幅を持たせたキッチンカウンターとチェアをレイアウトし、食事ができるようにしています。カフェバーのような雰囲気で、お酒を傾けるにもぴったり。
真っ黒な内装なのに、あまり圧迫感がないのは、窓の多さが関係しています。元々の利点を活かせるのも、リノベーションならではの良さ。光の入り具合と、思い切った配色が、絶妙にバランスを取っています。
省スペースなラウンジスタイル
LDKのインテリアと言えば、ダイニングセットとソファ&センターテーブル、というのが王道スタイルですよね。でも、コンパクトなLDKなら、大きめのテーブルとソファやリラックスできるチェアを置いて、ダイニングとソファを兼用する「ラウンジスタイル」を採用するのもあり。
カフェのようにくつろいで食事することができて、食後はそのままゆっくりすることができます。スペースに余白が生まれる分、視覚的に広く感じるメリットも。こちらの物件では、ウッド調の天井で、よりリラックスできる雰囲気を演出しています。
視線の抜けをつくって広さを出す
コンパクトなLDKの空間づくりでカギになるのが、「視線の抜け」です。こちらの物件は、LDKと玄関土間をガラス戸で仕切ることで、視線を遠くまで届かせ、明るさと広さを感じる開放的な空間に。ダークな色合いの壁も、ガラス戸と組み合わせることで、圧迫感が少なく、スタイリッシュさが引き立ちます。
ブラックフレームの統一感
こちらもガラス戸を活用した一例です。LDKと寝室をガラス戸で仕切り、空間に連続性を持たせています。バルコニーに面する寝室から、LDKに光を届ける役割も。
また、存在感のあるオープンキッチンとガラス戸は、ブラックフレームという共通項があり、空間全体にまとまりをつくっています。コンパクトなLDKは、視線が狭い範囲に集中してしまうからこそ、統一感を出してスッキリ見せるのがおすすめです。
癒し効果がアップしやすい?!
緑が豊かなLDKは、ストレスや疲れを癒してくれますよね。部屋が手狭だと、植物を置く場所がないと思ってしまいそうですが、実はコンパクトなLDKこそ、緑を取り入れるのがおすすめ。というのも、視界に緑が入る“緑視率”を高めやすいからなんです。
安らぎを感じる“緑視率”は、一般的に10~15%とされていますが、コンパクトな面積なら、そこまで沢山の植物を用意しなくても、“緑視率”をアップすることができます。床置きだけでなく、家具の上に置いたり、吊るしたりすれば、スペースの問題もクリア。どの目線でも緑を感じる、立体的な癒し空間をつくることができます。
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コンパクトな面積の物件は、立地や価格面でメリットがあることが多いですよね。その反面、面積が妥協ポイントになってしまいがち。でも、今回ご紹介したように、広さが限られていても、リノベーションのデザインや、それに組み合わせるインテリア次第で、実際の面積以上に演出したり、個性や癒しのある暮らしを実現することができます。ぜひ、物件選びの参考にしてみてくださいね。