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空間を緩くつなぐ、2つの土間スペース

今回ご紹介するリノベーションマンションが位置するのは、台東区浅草橋。日本のサブカルチャーが集まる「秋葉原」からほど近く、下町情緒溢れる「浅草・両国」や、東京のブルックリンとも言われるおしゃれタウン「蔵前」にも近いエリアです。

今回の物件のポイントは、玄関とリビングに設けた2つの土間スペース。空間の境界線を曖昧にして緩くつなぐことで、暮らし方に広がりをもたらしています。まるで、多様な雰囲気のエリアをつなぐこの地に溶け込むような物件と言えるかもしれません。それでは早速ご紹介していきましょう。

Outline

所在/東京都台東区浅草橋
専有面積/55.72㎡
間取り/2LDK

土間が暮らし方を変える

まず玄関を開けると広がるのは、ゆとりある空間。内と外の“中間領域”とも言える土間スペースが、廊下の先まで続いています。土間スペースには、多少土や泥が付いたものでも、あまり気兼ねなく持ち込むことができるのがメリット。広さに余裕があるので、例えば、お気に入りの靴の手入れや、キャンプ道具の出し入れなども、ゆったりとした気持ちで作業できそうです。

オープン棚は可動式。置くものに合わせて高さを変えられます。上着などを掛けられるバーが取り付けられているのも便利。雨粒が付いたレインコートを、とりあえず掛けられるのは、土間ならではの良さです。

2つの空間をつなげる土間

リビングの窓際にも土間スペースを設けました。さらに、空間のつながりを持たせるように、隣の洋室にも土間スペースが続いています。2つの空間を完全に仕切らないことで開放感をもたらし、広く感じさせてくれます。

窓際なので明るく陽当たりが良いこの土間スペース。観葉植物をレイアウトしてサンルームのように使うのがおすすめです。また、洋室側の天井にはアイアンのハンギングバーが設置されており、植物を吊り下げれば、インテリアがセンスアップ。グリーンが視線の高さで目に入るので、床置きとはまた違う楽しみ方ができます。インテリア性を高めるだけでなく、“雨の日の室内干しに使う”といった実用的な利用法も。

リビングの内装デザインは、フロートタイプのTVボードがアクセントになっています。垢抜けた印象を与えるグレージュ(グレーとベージュの中間色)と、空間を引き締めるブラックの組み合わせで、洗練された大人の印象を演出しています。照明はライティングレールを四角に配置。色はTVボードとリンクするブラックを採用し、心地良い統一感がある空間に仕上げました。

クローゼットとワークスペースを一体化

リビング隣の洋室は、クローゼットとワークスペースが一体となった空間に続きます。“おこもり空間”にワークスペースをレイアウトすることで、より集中できる環境をつくりました。棚は高さが調整できる可動式。本や資料をしまったり、衣類をバスケットに入れて収納したりと、自由な使い方ができるようになっています。

また注目すべきは、回遊性のある動線。リビングと洋室は、2方向から行き来することができます。クローゼット/ワークスペースと行き来する場合、土間スペースから回り込まなくても、短い動線でアクセスが可能。忙しい朝の身支度、洗濯が終わった衣類の収納など、使い勝手の良さを考えた設計になっています。

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様々な使い方を想定できるのが土間スペースの面白さです。
内と外の中間のような空間と、生活のシーンは分けつつも、緩くつながる空間。フレキシブルなこの2つの空間があることで、日々の暮らしがもっと豊かに楽しくなることでしょう。

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