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「お片付けできる子」が育つ収納アイディアとリノベ事例

子どもがいる家庭だと「家の中がごちゃごちゃする」「子どもがお片付けしない」といった悩みが多いですよね。子どもが「自分のものは自分で片付けてくれるようになったら・・・」と思っても、なかなかそうにもいきません。

子どもが自分でお片付けできるようになるカギは、お片付けの行動をサポートする「環境づくり」。今回は、子どもがお片付けできるようになるアイディアと、工夫を盛り込んだリノベーション事例をご紹介していきます。

片付けのアクションはシンプルに

子どもが自分で片付けやすくするには、なるべくアクション数を減らすのがポイント。クローゼットの扉を開ける、踏み台をのぼって片付ける、といったアクションがなくても片付けられるような仕組みにしましょう。大人にとっては、何でもない行動でも、子どもにとっては、お片付けの障壁になってしまいます。理想は、手に取ったものを、ワンアクションでそのまましまえる収納です。

例えば、クローゼットは、扉のないオープン型に。さらに、ハンガーパイプを子どもの手の届く位置に設置すれば、洋服を掛けるのも簡単になります。子どもが成長した時のことを考え、ハンガーパイプは固定ではなく、高さの調整ができたり、取り外しして別の物を置けるようになったりすると、長く有効的に使えるスペースになりますよ。

お片付けの基本は“定位置をつくる”こと

やみくもに「お片付けしなさい!」と注意しても、実は子どもがお片付けのやり方を分かっていない、ということも少なくありません。お片付けの鉄則は、「取り出したものを同じ位置に戻す」というシンプルな行動。そこで重要なのは、一つ一つの物に“定位置”が存在していることです。

定位置化の方法として有効なのが「ラベリング」。近頃は、ラベリング用のシールも色々と市販されており、好みのデザインでつくることができます。統一感のあるラベルが並ぶと、空間がすっきりしますよね。とは言え、おもちゃなど身の回りのグッズは、子どもの成長とともに変わっていきます。その都度、ラベルを変えるのも面倒な時は、マスキングテープに手書きしてペタッと貼るのが手軽です。

そして何より大事なのが、子どもがその定位置を認識できていることです。ラベルシールなどに、絵やひらがなが書いてあると認識しやすいですし、まだ文字が読めない年齢でも、繰り返し「ここが〇〇のおうちだよ」「ここにしまうんだよ」と声を掛けてあげると、癖が付いて自然にお片付けできるようになります。

動線上に収納をつくる

玄関先でよくあるのが「帰宅した子どもが、玄関で上着を脱ぎっぱなしにする」という光景。何度注意しても毎日繰り返されて、親はイライラしてしまいます。そこで、身支度の動線上に収納をつくるのも一つの手です。玄関や廊下に、上着や帽子といったお出かけ用アイテムの定位置をつくっておけば、散乱することも少なくなるでしょう。

園・学校の収納デザインを取り入れる

家の中では片付けてくれなくても、保育園・幼稚園・学校では意外ときちんと片付けられる、という子どもも多いですよね。

親に甘えられる家と、自立が求められる集団生活の場所、という違いはあるものの、園・学校では、個人にロッカーが割り当てられていて、シンプルなアクションで“定位置”に片付けられるようになっているから、ということも言えます。
そこで、子どもが使い慣れているロッカー型の収納を、家でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

“ロッカー型収納=キッズロッカー”は、子ども部屋に設置してもよいですし、身支度の動線上である廊下につくってもよいでしょう。園・学校のように、自分専用の場所という意識を持ってもらうため、子どもの人数で仕切られているのが理想です。アクセントクロスで色分けするのも効果的ですよ。子どもの好きな色を取り入れたら、お片付けのモチベーションが上がりそうです。

朝の支度や帰宅時の収納を、自分でやってくれるようになったら、親の手間が少なくなり、その分ラクになりますよね。バタバタの朝は、つい子どもに注意することが増えがちですが、「自分で支度できてすごいね」に変われば、親子ともに、気持ち良い一日のスタートとなりそうです。

“遊び”がある収納で楽しく片付ける

次から次へと興味の対象が変わる子どもにとって、お片付けするくらいなら、早く次の遊びをしたい!というのが本音かもしれません。そこで、子どもがお片付けを楽しいと感じるよう、お片付けに“遊び”の要素を取り入れるのも効果的です。

活用したいのは「見せる収納」。有孔ボードやマグネット壁に、棚のパーツを取り付けてミニカーを置く場所にしたり、フックを使って、ぬいぐるみやおままごとのグッズを吊るしたりなど、おもちゃをディスプレイしながら収納できたら、見た目にも楽しくなります。

有孔ボードやマグネット壁をおすすめするのは、レイアウトが変えられるのも理由の一つ。遊ぶおもちゃが変わっても、それに対応するよう、パーツの位置や種類を変えるだけで、レイアウトを簡単に変更できます。

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子どもが、自分のものを自分で片付けてくれたら、注意するストレスも減りますよね。まずはちょっとしたお片付けでも、毎日の習慣にすることで、自然と整理整頓力や自立心が身に付きます。「環境づくり」で子育ての風景を変えてみませんか。

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